単なるもの忘れと認知症のちがい
単なるもの忘れ | 認知症(アルツハイマー) | |
記憶 | ・ものを置き忘れる ・食事の内容を忘れる | ・食事の内容すべてを忘れる ・食事自体を忘れる |
見当識 | ・人の名前が出てこない ・場所はわかる ・月日などはわかる | ・人の顔を忘れてしまう ・場所がわからない ・月日がわからない |
判断力・計算力など | ・判断ができる ・計算はできる | ・判断ができない ・計算できない |
単なるものわすれなら、ヒントや関連する事柄で思い出すことができます。アルツハイマーなどの認知症であれば、いくら関連する事柄などを言っても思い出すことはできません。また、意味もなく徘徊したり、異常行動が見られるようにもなります。日常生活を自立して送ることが困難になって行きます。たとえば、服を自分で着られなくなる、妄想や幻覚などの症状が現れるようになったりします。
最近では研究が進み、症状の進行を遅らせる、あるいは改善する薬が出ています。認知症を病気と捉えて治療することで、本人だけでなく家族の生活、QOLを維持することもできるようになります。